講義コード
授業番号
授業科目名歯科薬理学
科目名(英題)
講義題目
授業科目区分
開講年度2013
開講学期通年 (前期:金曜(講義・実習) /後期:水曜(講義))
曜日時限水1 水2 金3 金4
必修選択必修
単位数7.0
担当教員中西 博
対象学部等歯学部
対象学年学部3年
開講地区病院地区
履修条件
授業概要1.薬理学総論
 薬物療法の目的、薬物の種類と保管、薬理作用の機序、薬物受容体と情報伝達機構、薬物動態(吸収、分布、生体内変化、排泄)、薬物の作用を規定する要因、薬物の適用方法、薬物の連用と薬理作用の変化、薬物の併用効果と薬物間相互作用、薬物の副作用・毒作用などについて講義する。

2.一般薬理学各論
 1)鎮痛薬・抗炎症薬
   麻薬性鎮痛薬、解熱鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬
 2)中枢神経作用薬
   中枢興奮薬、向精神薬、抗痙攣薬、全身麻酔薬、睡眠薬
 3)局所麻酔薬・筋弛緩薬
 4)自律神経作用薬
   コリン作動性薬、アドレナリン作動性薬、自律神経節作用薬
 5)循環器作用薬
   心臓作用薬、高血圧治療薬、血液・造血器系作用薬、抗高脂血症
 6)化学療法薬・抗腫瘍薬
   抗感染症薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬、抗腫瘍薬
 4)呼吸器作用薬
   呼吸興奮薬、鎮咳薬、気管支拡張薬、気管支喘息治療
 5)生体内活性物質
   ヒスタミン、エイコサノイド、ビタミン、ホルモン
  
3.歯科専用薬物学各論
 1)局所的抗感染薬
   防腐薬、消毒薬
 2)腐蝕薬および収斂薬
 3)重金属拮抗薬
 4)歯内療法に用いる薬剤
 5)齲蝕予防薬
 6)歯周疾患治療薬
 7)歯科再生治療に用いる薬剤

4.薬理学実習
 薬理学実習は、薬理学の講義で学んだ薬理作用の知識を通じて確認、実証する限られた機会である。予定される実習項目ならびに使用される薬物は全体から見ればほんの一部にすぎないが、学生諸君が実習に際して十分な計画と準備のもとでこれに望めば、たとえ少数の実験であってもこれらを通じて薬物と生体との驚くべき関係の一部を観察することができる。従って、いずれの実験においても、予めその目的を理解し、前もってこれの関連する知識を整理しておく必要がある。薬理学実習は数多く実験動物の尊い犠牲のもとで行われることを十分に肝に命じて、薬物が生体に惹き起こす様々な変化を細心の注意と忍耐をもって観察することが必要である。
 以下に予定される実習項目と使用される代表的薬物を列記する。
実験1:自律神経系に作用する薬物
  アセチルコリン、エピネフリン、エゼリン、ピロカルピン、アトロピン、塩化バリウム、パパベリン、塩化マグネシウム、ヒスタミン、ジフェンヒドラミン
実験2:局所麻酔薬
  プロカイン、リドカイン、エピネフリン
実験3:局所的抗感染薬(消毒薬・殺菌薬)
  塩酸、水酸化ナトリウム、過酸化水素水、ホルマリン、石炭酸、次亜塩素酸
実験4:全身麻酔薬(吸入麻酔薬)
  イソフルラン、シエチルエーテル
実験5:薬物の併用効果
  チオペンタールナトリウム、クロルプロマジン
実験6:鎮痛薬
  サリチル酸ナトリウム(アスピリン)、モルヒネ

5.外来講師講義
 1)局所性抗感染症薬−−−東京医科歯科大学大学院医歯総合研究科・大谷啓一教授による局所性抗感染症薬についての集中講義が行われる。
 2)チベット薬草の薬理学とチベット医学−−−日本唯一のチベット医の小川 靖氏によりチベット薬草の薬理学とチベット医学についての集中講義が行われる。
 3)自然免疫による生体防御と薬理学−−−金沢大学・中西義信教授による自然免疫による生体防御と薬理学についての集中講義が行われる。
全体の教育目標 薬理学は、薬物を投与することによって生じる生体の様々な反応、即ち薬理作用を研究する学問で、その作用の発現の機序やその臨床応用や副作用・毒作用を学ぶことを目的としている。従って、薬理学で学んだ知識は医療における薬物治療の基礎となるべきものである。薬理作用を理解するためには、薬物を投与する前の生体の構造や機能について知っておくこと必要があり、そのために解剖学、生理学、生化学、微生物学などといった学問の知識が要求される。こうしたより基礎的な学問の知識をもとに、上記内容の講義が行われる。歯科薬理学では、一般医療において使用される薬物の知識に加えて、とくに歯科臨床おける常用薬物についての知識を得るとともに、歯科医師は薬の専門家でもなければならないという自覚を学ぶことも必要である。
個別の学習目標 臨床薬理学的に見ると、数多くの薬物が過去から現在に至るまでに登場し、消滅している。将来においても同様のことが繰り返されると考えられることから、歯科医師は薬物の効果や毒性の評価について、常に自己の判断が求められるものと思われる。講義や実習を通じて接する薬物は代表的なものに限定されるが、これらの薬物で学んだ経験や知識を通して、他の薬物やこれから登場する新しい多くの薬物に対する生体反応を確実に把握し、論理的に考察できる能力を養いたい。

1. 講義はまず総論に始まり、薬物の作用全般にわたる知識を得る。 
2. 各論の講義では、個々の薬物群を対象にして薬理作用、作用機序、副作用・毒作用、臨床応用などの知識を得る。
3. 歯科薬理学の講義では、歯科臨床の関係の深い薬物についての知識を得る。
薬理学実習では、実験動物モデルを用いて、主要な薬物群と生体との相互作用を具体的に学ぶ。即ち、薬理学講義で学んだ各種薬物の薬理作用の知識を通じて確認、実証する。
授業計画
キーワード
授業の進め方
テキスト1.現代歯科薬理学(第5版):加藤有三、篠田監修(医歯薬出版)
2.New薬理学(第5版):田中千賀子、加藤隆一編(南江堂)
3.病態生理に基づく臨床薬理学:ハーバード大学テキスト(第1版):清野 裕監修(MEDSI)
参考書
学習相談毎週火曜日の午後5時から6時まで、予め電話(642-6413)あるいはメール(nakan@dent.kyushu-u.ac.jp)で予約の上、2階211号室へ来ること。
試験/成績評価の方法等 授業の途中に行われる中間試験の成績、授業の終了時に行われる定期試験の成績、実習の成績(レポート成績を含む)の総合評価を行った後に合否の判定を行う。なお、実習に合格していなければ、定期試験の成績がよくても合格とはならない。
その他中西 博(電話: 642-6413,メール: nakan@dent.kyushu-u.ac.jp)
武  洲(電話: 642-6414,メール: zhouw@dent.kyushu-u.ac.jp)
林 良憲(電話:642-6414,メール: yoshinor@dent.kyushu-u.ac.jp)
岡田 亮(電話:642-6414,メール: ryooka720@dent.kyushu-u.ac.jp)
添付ファイル
ファイル名(file_name)備考(remarks)更新日時(updated date)
歯科薬理学(授業日程表).pdf 2013-04-04 21:04:36