講義コード
授業番号
授業科目名口腔生理学
科目名(英題)
講義題目
授業科目区分
開講年度2013
開講学期通年
曜日時限火2 火3 火4
必修選択必修
単位数9.0
担当教員二ノ宮 裕三
対象学部等歯学部
対象学年学部2年
開講地区病院地区
履修条件
授業概要1.生理学総論
生理学とは何か、その定義と生い立ちを概説する。多彩な生命現象へのアプローチ法、ホメオスタシスの概念、およびそれを維持するための制御様式等の解説をする。生理学全体の基本となる細胞の一般生理について解説する。
2.体液
血液の項では、まず血液全体の構成と性状を理解させ、ついで個々の構成成分の機能について解説し、血液型に関連して輸血についても解説する。内部環境としての体液の浸透圧調節機構、体液量調節機構、酸塩基平衡について理解させる。
3.排泄(腎機能)
尿生成の過程を通じて行われる代謝産物および異物の排泄、体液量と体液組成(循環血液量、血漿浸透圧、体液電解質量および濃度)の調節メカニズム、および排尿の神経機構を解説する。
4.循環
心臓と血管の機能を、細胞・組織・器官レベルで理解させる。循環回路を理解させ、循環系はどのように調節され、またシステムとしてどのような性質を持つか理解させる。
5.呼吸
呼吸運動がどのように行われているかを理解させる。換気力学について解説する。血液ガスの交換機序、生理的酸塩基平衡の調節機構を理解させる。呼吸運動の調節機序を理解させる。
6.消化吸収
咀嚼・嚥下に関わる口腔・咽頭の機能については、別項で学ぶ。本項では消化管の運動、消化管における分泌、消化・吸収メカニズムを理解させる。
7.体温調節
熱の産生と放散がどのようにして行われるかを理解させる。体温調節系は、入力系、調節中枢、出力系とフィードバック系をもつ生体調節系のモデルとして取り扱われ、体温調節機構を学ぶことにより、生体の様々な調節機構とその働きについての理解を深めさせる。
8.内分泌
内分泌総論において、ホルモンの定義と分類、分泌調節、分泌パターン、ホルモンの作用機序について解説する。各論において各種の内分泌腺とホルモン作用、分泌異常について解説する。ホルモンの伝える情報内容について確実な知識を持たせ、内分泌系と神経系とがどのように統合されているかについても理解させる。
9.興奮性膜
神経や筋(興奮性細胞)の活動の実体である活動電位の発生メカニズム、およびその背景にある静止電位の発生メカニズムを理解させる。
10.神経
神経の興奮伝導のメカニズムを理解させる。神経線維の分類と個々の線維群の働き について理解させる。自律神経、体性神経による生体調節機構を解説する。
11.シナプス
シナプス(神経筋接合部を含む)における興奮伝達機構を理解させる。
12.筋
骨格筋の微細構造についての知識を持たせ、興奮収縮連関、筋収縮の様々な形態、筋収縮のエネルギー機構について理解させる。心筋および平滑筋の収縮機構について解説する。
13.運動と姿勢
運動と姿勢が、筋、脊髄、脳幹、間脳、小脳、大脳の各レベルにおいてどのように制御されているかを系統的に理解させる。
14.中枢神経系
中枢神経の統合機能について解説する。食欲調節、情動発現、睡眠と覚醒(意識)、学習と記憶のメカニズムを理解させる。また、どのようにして言語機能が営まれているか解説する。
15.感覚
感覚総論において、感覚の一般的性質、心理物理学、感覚の神経生理学について解説する。各論において、体性感覚、視覚、聴覚・平衡覚、嗅覚、痛覚について解説する。
16.口腔生理学総論
口腔生理学の意義、口の機能の特徴、歯と全身機能との関係、口腔生理学と臨床歯科医学について解説する。
17.下顎の運動
下顎運動に関わる筋やその活動を制御する神経系について解説する。顎関節の構造と機能について解説する。下顎反射の種類と各反射の意義について理解させる。下顎の限界運動、下顎位の維持調節について解説する。下顎運動の神経機構について解説する。
18.咀嚼・吸啜
咀嚼の定義、意義を理解させる。咀嚼運動の様態を理解させる。咀嚼能率、咬合力について解説する。咀嚼の神経機構について解説する。吸啜の様態と神経機構について解説する。
19.嚥下・嘔吐
嚥下の三相について解説し、その神経機構を理解させる。嘔吐の様態を解説する。
20.歯の痛み
一般痛覚とは別項をもうけて特に歯の痛みについて解説する。
21.口腔感覚
口腔諸器官(歯、口腔粘膜、咀嚼筋、顎関節、口唇、頬、口蓋、舌)における感覚発現機序を解説し、その顎運動との関連についても理解させる。
22.味覚
味覚の特徴、受容機構、味覚情報の伝達機構について理解させる。味覚障害、味覚と歯科治療の関連に関して解説する。
23.唾液
唾液の性状、唾液の機能、唾液腺の構造、分泌機構について理解させる。口腔疾患と唾液の関係について解説する。
24.発声と言語
呼吸器と消化器上部の働きにより発声が行われる。その構造と調節機序について解説する。歯科治療と構声について解説する。
25.特別講義
新潟大学・山田副学長、東京大学・東原教授、九州歯科大学・稲永教授による特別講義を予定している。

【実習】
 実習は以下の項目等について行う。実習内容の詳細は実習開始前に配布する「生理学実習書」に譲る。各実習項目終了後レポートの提出を求める。各実習項目に関しディスカッションを行う。実習レポートの提出期限は原則としてディスカッション前日朝までとする。
1.神経興奮とその伝導
2.感覚
3.運動の中枢制御
4.味覚
5.血圧・心電図
6.咀嚼筋の筋電図
全体の教育目標 生体の機能とそのメカニズムの理解を目的とする。生理学では主に物理学的メカニズムを学習し、化学的側面は生化学にゆだねる。口腔生理学では、顎、顔面口腔およびそれらと密接な関係を持つ器官の機能とそのメカニズムを理解することに重点をおく。
個別の学習目標 生命現象とそのメカニズムを適切な生理学用語で説明でき、各器官の協調的活動によって生体の健康が維持されることを理解する。歯科臨床領域の疾患の病態生理学の基礎を理解できること。
授業計画添付ファイル参照
キーワード
授業の進め方プリントやスライドを使いながら、講義形式で進める。
テキスト1.基礎歯科生理学 医歯薬出版
2.口腔生理学概説 学建書院
3.標準生理学 医学書院
4.生理学テキスト 文光堂
5.シンプル生理学 南江堂
参考書
学習相談毎週火曜日午後5時から6時まで、あらかじめ二ノ宮にメールで予約の上、2階209号室にて。
試験/成績評価の方法等1.試験期間中に行う筆記試験(前期試験、後期試験):90%程度
2.実習レポート、小テスト、出席率:10%程度
1~2の合計が60点以上を合格とする。
その他二ノ宮裕三
(電話:642-6311,メール:yuninom@dent.kyushu-u.ac.jp)
添付ファイル
ファイル名(file_name)備考(remarks)更新日時(updated date)
口腔生理学(授業日程表).pdf 2013-04-08 20:04:13